「オトクに感じる価格提示」VS「価値をかみしめる価格提示」
- 2010年7月12日 09:41
日本の2大ハンバーガーチェーンといえば「マクドナルド」と「モスバーガー」です。
どちらもハンバーガーチェーンでありながら、イメージは全く違います。今回は「価格提示の仕方」という視点で見てみましょう。
両社とも日本のトップ飲食チェーンですから、価格提示の仕方もこだわり抜いたもの。その違いは、きっと参考になりますよ。
両社の価格イメージはどうでしょうか?
おそらく多くの方がこうなるのではないでしょうか。
■比較的安いイメージ :マクドナルド
■比較的高級感を感じる :モスバーガー
イメージでは価格差がありますが、実際にはどうでしょうか?一般的なセットメニュー(ハンバーガー・ポテト・ドリンク)の価格を比較してみるとこうなります。
■マクドナルド(ベーコンレタスバーガーセット) 620円
■モスバーガー(モスバーガー+ポテトSセット) 640円
※地域によって価格が変わることがあります。
実は、価格差はあまりないんです。どちらのお店でも600円台で十分楽しめます。
(モスバーガーにはもっと高い商品もありますが、マクドナルドも高めの商品を出しています)
大きな価格差はないのに、受ける印象は大分違う。
ここには【価格の提示方法】に1つ理由があります。
価格の提示方法を見てみると、マクドナルドはこうなっています。
バリューセット(バーガー・ポテト・ドリンク) : ●●●円
【オールインワン】のセット表示です。セット一つを注文すれば他のものが付いてくる。あとは好きなドリンクを選ばいいという形式です。
一方、モスバーガーはどうでしょうか。
バーガー(●●●円)
セット (●●●円) ⇒ 合計●●●円
【ハンバーガーとセットが別々】なのです。このような表記ですので、お客さまはハンバーガーの価格とセットの価格を自分で【加算】することになります。
この【加算】がポイントです。
お客さまは【加算】が好きではありません。
【加算】はお客さまの支払い額が増える計算です。支払額が増えるとお客さまは「高くなった」と感じやすいのです。ですから、たとえ同じ価格だったとしても、【加算】をするとオトクには感じづらいのです。
マクドナルドでは価格を判断するのは1回だけ。セットを決めるときだけです。あとは付属で付いてきます。だから安くオトクに感じやすいです。
モスバーガーの場合は、ハンバーガーを決める時とセットを決めるときの2回、価格を判断することになります。ここで【加算】をするので安くは感じづらいのです。
では、マクドナルドのセット表記の方がいいかというと、いつもそうだとは限りません。この方法だと、お客さまはセットの中身1つひとつを吟味して選びませんから、セット品にはあまりこだわりを持たない(持ちづらい)ことになります。
モスバーガーのような表記であれば、セットメニュー1つずつ吟味して選びますから、お客さまも1つずつ味わって、納得しながら食べて頂けるようになります。
■安くオトクに見せたいときには、マクドナルドのオールインワン方式。
■1つひとつの商品に価値を感じてほしい時には、モスバーガーの加算方式。
お客さまに感じてもらいたい印象によって、方法は異なります。
お店のスタイルに合わせて参考にしてみてくださいね!
㈱はぴっく まきやさねゆき
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