酒場視考~「通える価格」と「魅力のあるコンテンツ提供」~
- 2010年8月27日 09:49
厳しい暑さと厳しい景気観で、夜の街に出ている人が少なくなったような気がします。今や、消費は「仕分け消費」の時代となっており、それぞれのプライオリティに順じて使うもの、使わないものが明確になってきています。仕事後のエネルギー源ともいわれる居酒屋マーケットは、料飲頻度をキープするために、1回あたりの料飲単価を抑えざるを得なくなっており、低価格志向の業態が更に増加を見せています。中でも、底値を感じる均一価格業態の勢いは止まらず、ターミナルエリアにはブランドがわからないくらいに価格看板が増殖しています。
一方、均一価格提供ではない、新・大衆酒場ともいえるネオ・ベーシック業態も多く登場してきています。馴染みのある普段着的な惣菜メニューから串焼きなど、どこか懐かしさを感じさせるフードとその店ならではの一品料理などの単価は大体250-450円がボリュームゾーンとなっていますが、何よりの特徴はビバレイジの価格が抑えられていることでしょう。290-450円が中心となった価格提供は、まさに「通える居酒屋」として人気を呼んでいます。
更に、これから注目したいのが、立呑み以上、居酒屋未満としてプチ箱(5-18坪程度)で展開される「コンテンツ:MD」に特化した専門業態です。食材、調理方法などが軸となるこのジャンルでは、来店目的が明確となりますが、オリジナリティのあるテイストと提供スタイルが集客のポイントとなっています。ウルトラ・カジュアルともいえるスタイルで展開されているこれらの業態は、餃子のバル、唐揚げチキンやもも焼き酒場、魚串酒場から肉寿司のバルなどバリエーションの広がりを見せています。
厳しい「仕分け消費」の中ですが、「通える価格」と「魅力のあるコンテンツ提供」の2軸は「必要飲食費」としてインプットされるのではないでしょうか。
(有)スーパーゾーン:佐々木 聡
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