おいしい焼酎講座 第44回~変り種焼酎に未来はあるか?!~
- 2010年8月23日 14:45
☆焼酎といえば、芋、麦、米、そばあたりでほとんど市場の多くを占めてしまいますが、地方それぞれに原産地の特産品や農産物を用いて作った焼酎が多数存在します。焼酎を造るにあたって、基本的には「糖(とう)」があれば作れるわけですから、量の大小はあるものの多くの農産物から焼酎を造る可能性があるわけです。
メジャーな芋以外には、梨(なし)や林檎(りんご)、栗(くり)といったフルーツや果物もあれば、じゃが芋、人参(にんじん)、とうもろこし、わさび、牛蒡(ごぼう)に至るまで...味はと言えばそれぞれの原材料が持つ独特の香りが蒸留を経ることによって際立って目立つようになります。人によって苦手なものもあるかもしれません。とはいうものの、焼酎は蒸留器の名称である「蘭引(らんびき)」、アラビア語のアランビックが語源といわれる昔から伝統ある酒の作り方ですし、江戸時代以降に国内に広まったことで、その地域毎に造られてきたお酒の手法ですから、地域特色こそ其の土地が持つ「実り」であり、「味わい」でもあるのです。
おいしい焼酎の銘柄がほぼ固まっている方、あるいはまだこれから焼酎を追求しようとしている方も、この変り種焼酎を通して、原材料の特色、蒸留という手法が持つ可能性について少し触れてみるのも面白いかもしれません。もちろん、「クセ」もありますので、「ああ、やっぱり芋がいいなぁ」とか「麦の香りが好き」という結論に至ることもあるかもしれませんが、それによってさらに好きな銘柄に惚れ込むことができれば、より自分にとって合う焼酎を見つけるきっかけになります。
そして、この変り種焼酎こそ、香りの種類を知り、より深く焼酎を楽しむためのスキルアップにもってこいの焼酎なのです。いつも同じ味だけでなくたまには変わった楽しみ方を。秋の実りの季節を前に、是非、もっと楽しい、もっとおいしい焼酎の味わい方を探求してみてください。ちなみに、原材料の違う焼酎で香り当てテストや、官能検査クイズをやったりしても面白いですよ。飲み会の新たなネタで盛り上がること間違い梨(ナシ)です。
株式会社味香り戦略研究所 ソリューションサービス部長 菅 慎太郎
SSI認定焼酎アドバイザー。
鹿児島大学ルネッサンスアカデミー(焼酎学講座)経営管理コース講師。
(詳しくは )
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