酒場視考~地酒専門店として新しいスタイルでの日本酒の展開~
- 2010年6月28日 09:32
1年ほど前に、新橋に地酒専門店をオープンして繁盛店となっている店主の方が、神楽坂に新しく姉妹店として地酒専門店を作ったということで先日お邪魔しました。新橋店は多くの方に日本酒を飲む機会を作りたいとのことでしたが、この神楽坂店は、日本酒好きの方がじっくりと楽しめることをテーマとしているそうです。また、蔵元の方々との繋がりも多く、世代交代によって登場してきている若い蔵元のコンセプトによる新しい日本酒などを飲める機会があり、日本酒のファン層が拡がりつつあることを感じました。
実はここ最近、新しい日本酒の専門店がオープンしていることに気づかされました。一例を挙げてみますと、若者の街としても人気の高い「吉祥寺」に昨年オープンした「にほん酒や」はまだ30代のオーナーがオープンした専門店です。店構えはまるでカフェのようなカジュアルなスタイルで、今までイメージされていた日本酒の専門店とはまったく別ものに仕上がっています。乾杯酒として勧められるのが発泡性の日本酒、そのほかにもオーナーが選んだ約20種類以上の日本酒が好みによって提供されます。また、フードは青森シャモロックなど青森の食材にこだわっていているのが特徴で、若い女性客やグループなども多く賑わいを見せています。
またもう一軒、吉祥寺に、純米酒燗処と謳った「カイ燗」という燗酒にこだわったお店があります。カウンター9席ほどのお店ですが、やはり30代のオーナーがこだわる、カウンターにずらりと並べられた、かなりマニアックな日本酒の品揃えは、女性一人客から若い世代のグループなど「オジサン」以外の新しいファンを取り込んでいます。
一方で、大人の街、赤坂に日本酒専門店「駄酒落」という純米酒にこだわったバースタイルのお店が、昨年オープンしました。店主こだわりの22種の純米酒を「たしなみ三酒」、「ほろよい五酒」として半合サイズでそれぞれ提供してくれることが喜ばれています。
日本酒は過去に「オジサン」のお酒としてイメージされていた方が多いと聞きましたが、外食オーナーの世代交代や蔵元、杜氏の世代交代などを受けて、新しいステージでの展開が始まってきています。提供スタイルやアソート・コンセプト(MDの編集)など、今後の展開が楽しみになってきました。
(有)スーパーゾーン:佐々木 聡
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