酒場視考~見過ごせない「訳」という価値観~
- 2010年5月25日 09:39
いい話がさっぱり聞けなかった消費マーケットでしたが、ここに来て少し明るい話が聞けるようになりました。前回、ストレッチ消費現象についてコメントをしたのですが、我慢の裏返しということだけではなくスポット的ではありますが、積極的な消費動向も見られるようになってきているようです。GWの外食店舗の売上確認を関係者周辺で行いましたが、繁華街などの店舗は前年実績を大きく上回った店舗もあり、総じて思いのほかいい営業結果が出ていたようです。
さて、その勢いに乗ってといいたいところですが、相変わらずまだまだ財布の紐は硬く、通常週になるとやはり「安いこと」が高いプライオリティの座を譲ろうとはしていません。しかし、先だってある丸の内の店舗に行って感心させられたのは、魚系の居酒屋業態店ですが、ビルの地下、博多よりの東京初出店ですが連日満席状態で繁盛店となっているお店です。
最近、魚系、特に刺身系を売りとする店舗では、新橋の魚居酒屋で名物となっているびっくり大盛の刺身が同じように安く提供され、目玉、人気メニューとなっている例が増えています。しかし、ここでは刺身一品が700-900円くらい、4人盛が5,000円以上と決して安くはなく、客単価も5,000円前後なのですが鮮度の良さから大人気となっています。魚は全て、九州より毎日空輸されていますが、このような仕入れはここだけではなく行なわれています。
問題は情報のアウトプット。細長い皿に盛られた眼をも楽しませる新鮮な刺身の提供演出や九州周辺の魚の獲れるエリアを表したPOP、更にスタッフのさりげない説明会話など「食・飲」の価値をしっかりと高めてくれていることです。仕入れがいいから美味しいというのはお店側の「訳」。美味しいと感じるのはお客様の「訳」。その共有できる「訳」をしっかりと伝えられるメニューの構築とコミュニケーシヨンが創られたとき、見過ごせない価値観を提供することが出来るのではないでしょうか。
(有)スーパーゾーン:佐々木 聡
コメント:0
トラックバック:0
- この記事へのトラックバックURL
- http://aqsh.net/webapps/mt/mt-tb.cgi/473














