おいしい焼酎講座 第41回~"ダサい"からの脱却~
- 2010年5月25日 09:12
☆焼酎といえば「オヤジの飲み物」のような古典酒場のイメージがあったところが、先の第三次焼酎ブームによって「飲み比べ」や「味にこだわる」といった質的なイメージチェンジがあったことは記憶に新しいところ。この第三次ブームでは、軒並み主力だった銘柄が「ダサい」といわれて、黒霧島(霧島酒造)や黒伊佐錦(大口酒造)、富乃宝山(西酒造)などがブームの牽引役でした。
そう、一時期は、鹿児島の飲み屋で定番だった「白波」が軒並み「黒伊佐錦」に取って代わるという自体が起きたのです。そしてプレミア価格のついた「森伊蔵」「佐藤」など、「限定」というキーワードも商品の魅力の1つでした。
さて、ここでラベルやブランドイメージで出遅れたのは第二次焼酎ブームを牽引してきた大手焼酎銘柄。「白波(薩摩酒造)」などは、「その看板が出ているだけで飲食店のイメージが・・・」と揶揄されることも。そのこともあってかここ数年で大きくブランドイメージのスイッチを仕掛けています。麦焼酎で有名な「二階堂」もCM好感度では上位にランクされたり、薩摩酒造は都市部においては「黒白波」を前面に押し出して、洗練されたイメージを獲得しようと努力しています。本年4月からは、これまでのイメージを刷新したホームページ(参考:http://www.satsuma.co.jp/ )もリニューアルされています。
では、この「ダサい」イメージからの脱却はどこへ向かうのか。現代のモダンなインテリアに置いても、無論、おしゃれな飲食店においても「ダサくない」という見かけ上のマイナス項目を必死になくそうとしている努力の表れのように思います。なにせ「所詮、焼酎だから」ではなく、「え?焼酎なの?」という驚きや興味の方が飲んでいただくきっかけづくりができるのですから。
そういう点では、ワインボトルに入れて、高級感をだした「別選熟成桜島(本坊酒造)」などはその「イメージの刷新」では先駆的でありますし、日本酒などの洗練されたデザインをいちはやく通り入れた西酒造の製品などは、店において「品よく見える」ことに気づいていたからブームの牽引役になったことでしょう。そう、いまや焼酎は「かっこいいお酒」として、ラベルや飲み方、そして味わいまで今の世の中にあわせようと努力し続けているのです。では、肝心の味のほうに変化はないのか?それはまた次回ということで・・・。
株式会社味香り戦略研究所 ソリューションサービス部長 菅 慎太郎
SSI認定焼酎アドバイザー。
鹿児島大学ルネッサンスアカデミー(焼酎学講座)経営管理コース講師。
(詳しくは )
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