酒場視考~ストレッチ消費~
- 2010年4月12日 09:40
一着、十数万円もするインポートのジャケットが予約で売り切れたというニュースがありました。景気が少し上向きになってきたという人も増えてきています。しかし、飲食店では意外と3月に苦戦した店舗が多かったという声を多く聞き、やっぱりと思ってしまったのも事実です。繁忙期の一つとして、歓送迎会などのイベント狙いで売上期待が高まる3月でしたが、思うように客数が伸びず、また、飲み放題込みの低価格コースの競争などでニーズの本質が変化してしまったことも原因となっているようです。
一方で客数や客単価を戻してきている店舗も出てきました。節約消費が続く中、景気観に慣れが出てきていることや、節約疲れによるストレッチ消費ともいえる「たまにはいいか」的な消費者心理が生まれてきていることなどが背景として感じられます。
多くのチェーン系グループが展開してきている価格訴求型の「均一価格業態」はいよいよ250円時代を迎えようとしています。また、話題となっている「牛丼」マーケットの例を見てもわかるように10円でも安いことが売上確保のためにポイントとなってきているようです。
ところが、同じファストフードマーケットでは、アメリカンバーガーシリーズや、「和」テイストバーガーなど付加価値商品の販売によって売上を上げている例も見られます。もちろん、クーポン整備や日常的な廉価商品などの品揃えがしっかりなされていることなど、プロパーとしての来店動機づくりがあってのことですが、このような「情報」や「付加価値」を持った商品の提供がストレッチ消費を生み出すキッカケとなっています。客数や客単価を戻してきている店舗には「くせになる美味しさ」や「記憶に残る」メニューが存在します。
実際には、まだまだ続きそうな節約志向マーケットですが、ストレッチ消費を促すメニューの開発と差込みによって外食本来の価値観が見直され、上限が押し上げられてくるのではないでしょうか。
(有)スーパーゾーン:佐々木 聡
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