酒場視考~「バリューパフォーマンス」の時代~
- 2009年12月24日 13:52
今年も残り本当にわずか。いよいよカウントダウンに入りました。今年は低価格業態のマーケットにおいて、いろいろなカテゴリーが登場してきましたが、ホルモン、鶏、魚介など素材系の専門店の活躍は特に目立ちました。
中でも、魚介系は人気が高く「浜焼き」「漁師風」などいわゆるガヤ呑み、賑わい料飲業態としてこの不況下に店舗数が増加し続けています。卓上コンロで魚介などを焼き上げるスタイルは、食素材のパフォーマンスも加えてコミュニケーションを活性化させ楽しい料飲環境を創出します。
類似業態も増加し、更に人気を高めている業態ですが、最近、このマーケットに「食材師=食材のプロ」たちが参入してきています。いくつかの例を挙げてみますと、仙台の水産・仲卸会社のエムケーコーポレーションは東京進出を果たし「こちら丸特漁業部」を新宿、虎ノ門に2店舗の展開を行っています。また、静岡県熱海市の、かね哲水産は「和・ダイニング とと楽」を品川、渋谷に2店舗をオープンしています。さらに、築地で仲卸を営む水産会社の独立系で、魚の小売を行なう魚屋でありながら魚居酒屋としてオープン後、すぐに人気となっている西新宿「タカマル鮮魚店」というユニークな業態店舗も登場してきています。同じく築地では、築地仲卸の経営する小売店舗が17:00から牡蠣の専門居酒屋「魚や粋」として衣替えしての営業で、隠れ和オイスターバーとして話題となっています。
このように、魚のプロによる魚介業態は鮮度、クオリティともに高く、抑えた価格での提供が可能なことからアドバンテージの高い店舗展開を行うことができます。「安いものを旨く」ではなく、いかに「旨いものを安く」提供できるかどうか、コストパフォーマンスからバリューパフォーマンスの時代へ価値観がシフトされてきているようです。
(有)スーパーゾーン:佐々木 聡
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